不倫相談塾-みんなの不倫事情-

不倫相手を離婚させたい人のための相談塾

3話 かの男、この男

      2014/09/01

 - CASE01【桜色仙台城】, 探偵読物 , , , ,

「調査はもう終わってる」と社長が言った。
ということは、あれからもう1ヶ月経っているわけだが、そのあいだの私の生活は怠惰のひとことに尽きるので割愛するとして、私は社長のくれた資料に目を通す。

<桜色仙台城>
30歳。営業職。
茨城県の大学を卒業後、某メーカー茨城営業所勤務。3年前、仙台支社転勤。
2年前から依頼者と付き合い始める。
平日は朝9時に出社、午前、午後と至って真面目に営業をし、成績はそこそこ。
たいてい午後6時か7時に帰社し、9時か10時には退社。早くても8時。
目ぼしい友人などはおらず、会社と自宅の往復。
通勤には自家用車を使い、たまにレンタルビデオ店に寄る程度。
休日は社会人専用のテニス教室に通うか、依頼者と会う。
基本的にはノーと言えない性格で、頼まれたことは受ける。
ことなかれ主義で、感情は顔に出やすい。
しかし、せっかちな面もあり、待つのは苦手。
メールや電話の頻度から見て、依頼者以外に交際している女性がいる可能性が高い。
また、依頼者よりもその女性と連絡をとりあう頻度が高いことから、そちらが本命の可能性が高い。

「あれ、これって、室田さんが……」
「そうだな、むしろ、室田さんが二股目だな」
私は<桜色仙台城>氏の写真を見る。
「あんまり、イケメンではないですね」
「まあ、それはどうだっていい。当人同士の価値は当人同士が決める」ぴしゃり、と社長は言い切った。
正しいが、まあ、なんというか、二股をかけるにはかけるなりのスペックというかなんというか、まあ、これは私のような万年彼女募集中の人間に言われるのは<桜色仙台城>氏も心外であろう。
いや、しかし、私だって好き好んで万年彼女募集をかけているわけではない。彼女募集の広告費をあまりかけられない貧乏元ニートであることがまずもってまずいのであるが、そもそも私の話は本件とはなんら関係ない。誰だ、この話を始めたヤツは。責任者を呼べ、責任者を。
「じゃあ、行くか」と持田さんが言った。
あ、はい、と私は答える。「あ、でも、着替えとかないっすよ」
「だいじょうぶだ、今日は日帰り。ファーストコンタクトってやつだよ。今日は<桜色仙台城>のよくいくビデオ屋が半額デーだから、まず寄るはずだ。そこでコンタクトする」
しかし、レンタルビデオ店の半額デーまでチェックされるとは、自分が工作を仕掛けられるのは御免こうむりたいものである、と思いながら、私はうららかな陽射しの中、飯田橋駅前探偵事務所を持田さんとともに発った。


離婚した既婚男性とその不倫相手女性にお話しを聞きました。

不倫相手と一緒になるために離婚した既婚男性に話を聞きました。

不倫相手を離婚させた女性に聞く。それ一体どうやったの?

公式サイトオススメコンテンツ

マキ(仮)、別れさせ屋に依頼したらしいよ。

工作員がターゲットと仲良くなるなんて本当にできるの??

彼が奥さんの話ばかりしてきます。

家庭やご主人には不満のない専業主婦の本音!

他人と連絡先を交換しない奥さんへの工作!

不倫相手を本気で略奪したいですか?

不倫相談塾には、不倫相手を略奪したい独身女性からの相談が毎日寄せられます。もし、不倫相手を本気で略奪したい方に私達の仕事をお伝えしたいと思います。



今週の人気記事

公式LINE『Fu:line塾』始めました。

あなたが一人で辛い時や悩める時に、ふっと心が楽になる言葉を公式キャラクター"いつもん"がつぶやきます。 今すぐ役立つLINEテクニックも配信中です。

不倫関係改善サポートお申し込み

不倫関係改善サポート(有料サービス)をご希望の方は下記バナーをクリックしてください。

  関連記事

no image
8話 まちがいと場違い

オリエさんはいつも飯館工作員と同じように席について<毎日が誕生日>氏を待っていた …

no image
6話 老いて学ぶこともある

足りないものがあるとき、それをどうするかによって人間の真価というのは問われるもの …

no image
12話 シャボンの泡

  おかしい。 カラオケボックスでは、言い訳ばかりを続けるギタリストが …

no image
7話 小さな花に降る雨 その2

そして、調査はするすると進んだ。 至極当然のように、<ネグレクトガール>さんは浮 …

no image
5話 晴れた日、不貞について〜続・杉原氏、独白〜その2

彼女は私がそんなでしたから、パートに出ていました。週5日、朝から夕方まで、 イベ …

no image
3話 夕方が待ち切れない女

<依頼時> 現在、48歳の彼女は12年前、36歳だった。当たり前の話だ。 はっき …

no image
7話 しあわせな午後を過ごすために

話し合いというのは、カタチだけである。 巷のウワサによれば、エリートなサラリーマ …

no image
7話 仙台城址事変

桜は庭を汚しますからなあ。川端康成だったか、三島由紀夫だったかのエッセイでそんな …

no image
10話 愚物

知れば知るほど、「醜態」ということばがふさわしい人物である。ありていに言えば、私 …

no image
9話 カタブツ名家の束縛ムスメ【終】

私は事務所のベランダで持田さんとタバコを吸っていた。楓さんは別件で今日は事務所に …