夫と不倫相手の狭間で…それでも他人には戻らない夫婦のカタチ
2021年9月9日
ご存知の通り、結婚も離婚も用紙1枚で成立する法的な手続きです。
愛のある関係を築いて同居していても婚姻届を提出していなければ「未婚」で、夫婦関係が根底から崩れて別居していても離婚届を提出していなければ「既婚」となります。
その手続きを踏む・踏まないについて、どのように捉えているのかは人それぞれ。
既婚男性とお付き合いしている=不倫をしている独身女性は、「彼が私のことを選んでくれたら、奥さんと離婚してくれる」なんて思っているのではないでしょうか。
今回は、不倫相手と同棲しているご主人と長年別居しながらも「婚姻関係を続けている女性」にインタビューしました。
現在、結婚して何年目ですか?
19年目です。
ご主人と知り合って、最初に他の女性の存在に気付いたのはいつですか?
彼と入籍するする少し前です。
結婚を機にマンションを購入して彼と住むことになりました。
いざ、新居に送られてきた夫の荷物に、女性ものの洋服やら手紙やらが当然のように入っていました。手紙には消印があって…遠い日の思い出の品じゃないことが推測できました。
その彼とそのまま結婚して今日に至るのですね。
はい、それが今の夫です。
女性の物を持っていたことはもちろんショックでしたし、夫に対して不信感でいっぱいになりましたが、既に結婚準備が進んでいたので、ここで大ごとにしたら白紙にしてしまうかもしれないと思い、ひとまず婚姻届を提出して入籍してから行動を起こそうと決めました。
見つけた手紙には名前や住所、電話番号が記載されていて、それが誰かは分からなくてもとても辛かったです。
入籍して新しい生活が始まり、その後はどうしましたか?
夫には言いだせず、私の親友に全てを打ち明けました。状況を見かねた親友が、私に黙ってその女性に電話をしてくれていたんです。
結婚のことを含め荷物を見つけた経緯を話したところ、彼女は「送って欲しい」と言ったそうで、箱に詰めてお返ししました。
そのうち、その女性から自宅に連絡があって、「こちらにも彼の荷物があるので、お返ししますね」と。ショックでしたが何となく予想がついていたことなので、言われた通りにお願いしました。
続けて、電話口の向こうで女性がこう言ったんです。
「彼のお母さんのご位牌もあるので、それも送りますね」
その言葉で、結婚前に「おかしいな」と思っていたことが繋がりました。
つまり、結婚前に、あなたと同時進行で付き合っていた女性だったと?
そうですね。
夫と付き合って半年くらい経った頃、彼のお母さんが亡くなったんです。
その辺りから、電話をかけても出てくれなくなったりして連絡が取れなくなりましたが、亡くなって落ち込んでいるのかなと思って、しばらくの間そっとしていました。
でも女性から聞いた話をまとめると、その間、夫は彼女の家に住んでいたことが分かりました。つまり、二股です。
それまでにない衝撃を受けましたが、私と同棲する前のことですし、既にその女性との関係も終わっているようだったので、敢えて夫に話して波風を立てたりせず私の胸の中に留めておこうと思いました。
終わっている関係ならば…として、気持ちを整理しようとしたのですね。
はい、早く忘れようとしていました。
しかしその女性が、夫と、夫との共通の友人に話をしたらしく、“私の方から彼女にコンタクトを取って荷物のやり取りをしたこと” が、彼の知るところとなりました。
普通の感覚なら、結婚前とは言え二股がバレ、まして、お母さんのご位牌まで彼女の部屋に置いておきながらも私と結婚したことで、夫に多少なりとも罪悪感が生じると思っていました。
当然、その共通の友人たちも、夫に対して「だめだよ」という展開になると思っていたのですが、残念なことに、連絡を取った私を「怖い」の一言で片付けてしまって。
仕事仲間でもある共通の友人たちが夫の行動を注意してくれていたら、違った方向に進んでいたかもしれませんが、夫は“二股をかけて別の女性と同棲していた”ことよりも、“その女性に連絡を取った私が悪い”と、自分の中で解決させたんだと思います。
そこから、私たち夫婦の関係がおかしくなりました。
その理屈は、ご主人の中では筋が通っているのでしょうか?
はい。友人たち公認ということもあり、夫は “私が全面的に悪い”と片付けたようです。私のことを “そういう怖いことをする悪い人” と、すっかり悪者に仕立て上げ開き直っていました。
それでも私は、彼と落ち着いた生活を送れるようになれば良いと。
私と知り合う前はどうだったか分かりませんが、その後も、出会い系サイトに登録したり、風俗の名刺を見つけたり…と、夫の女性関係が終息する気配はありませんでした。
見て見ぬ振りをすることはできず、出会い系サイトで女性と会うことを掴んで確認しに行ったり、風俗の名刺に書いてある電話番号に電話してどんなお店なのかを聞いたり…、日々、そんなことをしながら暮らしていました。
結婚生活はどのように進んでいきましたか?
夫の女性関係が依然として止むことはありませんでしたが、私は子どもが欲しいと思っていて、そんな状態でしたが夫と体の関係はあり、程なくして子どもを授かりました。
子どもができたことは嬉しかったのですが、その後も、彼は変わりませんでした。
妊娠したのは、ご主人とはどんな関係だった時ですか?
妊娠が分かったのは、結婚して1年ほど経った後です。
その時も特定の女性と体の関係を持っていることは知っていました。仕事関係の方で、夫は独身だと嘘をついていたようです。
その女性とは、先ほどの二股をかけていた女性とのことが発覚した半年後くらいから付き合い始めたようなので…今から18年前になります。本当なら結婚生活がいちばん幸せな時ですよね。
どうして、新たな特定の女性がいることが分かったのですか?
二股相手だった女性とのことが解決した後は、さすがに落ち着いてくれるだろうと思っていたので、彼が仕事関係のお客さんから何かをもらってきても、普通の会話として「誰にもらったの?」と聞いていました。
そんな会話を通して、ぼんやりと「夫に何かをくれる特定のお客さんがいる」と認識はしていたのですが、ある日、夫が「例のお客さんのお母さんがくれた」と言って手作り料理が入ったタッパーをもらってきたんです。
「結婚している人に、お母さんの手作り料理を渡すって変な関係だな」と思って色々調べてみたら、そのお客さんからの手紙などが沢山出てきて、「何かをくれる特定のお客さん」とは付き合って女性であることが分かりました。
そのうち、どうやって調べたのか、その女性から家に電話がかかってきました。
「私と夫がどんな関係だと聞いていますか?」と聞いてみたら、「婚約を破棄したのに、ずっと家に居座っている気の狂った女だ」と説明されていると。
私が籍を入れていることを話したら、女性は驚いた様子でした。それで、その女性と2人で会うことにしたんです。
会う約束をした5分後に夫から電話があって「お前、彼女に電話したんだってな」と言われました。
どうやら、私から彼女に電話をしたことになっていたようです。女の子にしてやられたなと思いました(笑)
ご主人が不倫していることがわかってから、どういう行動に出ましたか?
彼が家庭を顧みることはありませんでした。私は先々のことを悩みましたが、離婚ではなく、“どうしたら彼が結婚生活を送ってくれるようになるか” という方が大きかったです。
以前に、二股をかけていた女性にコンタクトしたことがきっかけで、彼の中で「浮気をした自分よりも、相手女性に連絡する私の方が悪い」という理屈が成り立っているため、こちらから彼女に電話をすると事態が一層ややこしくなると思い、対応の方法が分からなくなりました。
つまり、この彼女が夫に「奥さんから電話がかかってきた」と伝えたことは、彼のおかしな理屈の上では、私たち夫婦にとっての地雷だったんです。
そこでさっきの話に戻るのですが、子どもを作りました。子どもと3人でなら新たなスタートが切れる気がしました。
しかし妊娠がわかった夫は、産んだら離婚すると言い、私は何があっても産むことを決めました。
出産すると決めたことで、ご夫婦の間で何かが変わりましたか?
それからは、その彼女と堂々と付き合うようになり頻繁に旅行にも行っていたようでした。妊婦の私は家にこもっていて、次第に金銭的に生活が苦しくなってきました。
大前提として、夫から1円の生活費も貰ったことがなくて。結婚してからは私の貯金で暮らしていましたが、だんだん底をつき始め電気も止まったりして、日常生活がままならなくなってきました。
そこで、初めて夫の姉に相談したんです。
最初は「ごめんね」と言ってくれていましたが、「あなたに稼ぎがないからよ」と言われ、さらに孤独になりました。
色々と思うところはありましたが生活ができなくてはどうにもならないので、夫に「バイトしようかな」と話し、つわりの直前まで働いて出産費用を貯めました。
内心では彼の不倫をまったく受け入れていませんが、いつかはどうにかしてやろう、どうにかなるだろうとは思っていました。
その後、お子さんが生まれても彼は変わらず、今に至るのですか?
そうですね。でも、思いもしない形で転機が訪れました。
結婚して10年後…今から9年前に家をリフォームすることになり、仮住まい用の家を借りたのですが、夫はそこに住まないと言ったので子どもと2人だけで住むことになりました。
それまでは、夜型の夫が寝ている昼間は何をするにも音に注意する必要があったので、自由に生活音が出せることはもちろん、生活全般が思いのほか快適だったんです。
結婚以来、色々な山を越えながらも夫と離れることを選択しなかった私にとって、夫の存在を感じない生活で、そんな心境になると思っていませんでした。
仮住まいに引っ越した後も、夫はなかなかリフォームの手配をしてくれなくて、結局、4年ほど子どもと2人で生活しました。結局、彼はリフォーム代を払ってくれず、私が払ったんですけど。
4年ぶりに元の住まいに戻ったある日、夫の足音が聞こえた瞬間に、何の前触れもなく過呼吸の発作が起きました。その時に改めて、これまでの我慢によって体が悲鳴を上げているのだと実感し、そして強く決意しました、「もう一緒には住めない」と。
それを機に鍵を替え、夫が勝手に帰ってこられない家、つまり、私と子どもだけの家になりました。
今も完全に別居しているのですか?
そうですね。リフォームしてから9年間、別居を続けています。
浮気をしている夫と同居をしていたのは、夫の女性関係は夫婦の問題で、子どもにさほど影響がないと思ったからです。しかしこの頃から、家にお金を入れないばかりか、私が彼のためにお金を立て替えたりと迷惑を被ることが増えてきました。
そういうお金のことがきちんとできないと、次第に様々なトラブルへと派生し、子どもにも少なからず影響すると考えています。離婚はしていないですが、世帯を分離しているので私が子どもを扶養しています。
聞き辛いのですが、世の奥さんが離婚を決意するというか、夫を見放す瞬間って何だと思います?
私は夫が堂々と不倫をしてきたことには我慢してきました。
夫婦としての関係性が悪いことに耐えてこられたのは、いつか夫が思い直してくれることを心の底では期待していたからだと思います。
だから離婚もしませんでしたし、夫を見放すこともしませんでした。不倫相手の存在に精神的に追い詰められそうなこともありましたが、いつも何とかして夫との生活を取り戻そうとしてきました。
でも、子どもに悪い影響が及んだり、迷惑をかけられたりする可能性が見えた瞬間に、その思いは消えてなくなりました。私にとっては、それが「その瞬間」です。
金銭的な問題を起こす・夫の親の介護を押し付ける・子どもを巻き込む事態…、そのようなことを受け入れるつもりはありません。私と彼だけの問題では済まないからです。
今は、不倫相手に「お願いだから、彼と一緒に住んでいてください」と、祈るような気持ちでいます。もし彼女に捨てられて、“私と子どもの家”に帰って来られでもしたら困りますからね。
不倫の有無というより実生活への悪影響が離婚を決意させる
離婚を選択する価値基準は沢山ありますが、今回インタビューした奥さんはここに尽きると言い切ります。l
ご夫婦の間には「離婚」を決断するタイミングが山ほどあったはずですが、事態の壮絶さに反して、驚くほど「離婚」という言葉の登場が少なかったことが印象的でした。
奥さんの離婚の基準。
不倫中の女性には直接見極めることができませんが、これが彼の意志よりも大きな鍵となりそうです。
恋愛の9割はテクニックです。
恋愛テクニックと聞いて「本当に駆け引きは必要なの?自分に正直に真っ直ぐいるのがやっぱり一番相手に伝わるものでしょ」と思う方もいらっしゃるでしょう。
それも一理あります。
但し、それはお互いに恋愛の熱量が同じ、もしくは相手の方が貴方に惚れ込んでいれば。という条件下においてです。
彼が貴方に惚れ込んでいて何をしてもメロメロの状態であれば、貴方は自由に好きなだけ感情任せに動いて構いません。
多少自爆しようと彼はそれすら愛しいと感じてくれるはずです。
ここでお伝えしたいのは
「彼は既婚者であり、父親、配偶者としての別の役割、別の顔を持っている場合」
「彼があなたに対しての恋愛感情に一線を引いているもしくは少し低下してきている場合」
は、恋愛テクニックや駆け引きは必ず必要だということです。
特に不倫恋愛の場合は、彼側にも恋愛のテンションに高低差が出てきます。
ふいに恋愛脳を維持できなくなるタイミングもあるでしょう。
そんな時に感情任せに動いたり接することが、彼の気持ちを萎えさせてしまうケースを私達は数えきれない位に見てきました。
人によって千差万別ですが、必ず人の感情には『こう働きかければ、こう反応する』という法則がちゃんとあります。
彼のテンションが下がるには理由があり、そうなってしまった心理が彼側にあります。
感情に身を任せるのではなく、テクニックを知った上で彼に接してみると面白いように反応をコントロールできます。
大きな綻びになる前に最小限の状態でその芽を摘むことは可能です。
あんなに「俺は離婚は出来ないから」と言っていた彼が
「こういう風に動いていこうと思ってる。こういう話を嫁とした。時間はかかるけどこれ以上は待たせないから。信じて欲しい」と言ってくれる状況に変っていくケースもたくさん見てきました。
「アドバイス貰った通りにやってみたら彼が本当に変わりました!なぜもっと早く相談しなかったのだろうと後悔しています…」
と言われることも私達にとっては有難く、同時に必ず言われるお言葉となりました。
感情だけで訴えかけても、解決できない問題はたくさんあります。
本気であれば、素直さ正直さだけでなく戦略性や計画性、時には打算的にならなければなりません。
だから私たちは「ただ寄り添うだけ」「貴方の気持ちを楽にするだけ」の電話相談はしていません。
彼との問題やお悩みを、”頭で理解し、分析して、具体的な行動”で変えていく。
解決や望む状況を作っていくことを優先してアドバイス致します。
今のままでいい…と思えない方はまずは第一歩。
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